建設物価調査会は、2007年度の建築物リフォーム・リニューアル受注調査報告をまとめた。調査対象となった全国建設業協会会員約500社が07年度に受注した工事は件数で18万0471件、金額で9750億円。このうち元請けとして受注した工事は17万7751件で9585億円、下請けとして受注した工事は2720件で165億円だった。
元請受注工事(件数ベース)を工事種類ごとのシェアで見ると、「改装等」が86.4%と前年度に比べ4.8ポイント増加したのに対し、「改築」は3.6ポイント減の8.1%、「増築」が1.2ポイント減の5.5%となった。
用途別の内訳は、工場・倉庫が前年比度3ポイント増の18%で最も多く、事務所17.4%(前年度比3.7ポイント増)、戸建て住宅15.1%(同8.1ポイント減)などと続いた。
工事内容については、「床・壁・天井・開口部等工事」が最多の4075件、次いで「間取り・間仕切り工事」2392件、「外壁工事」2390件の順となった。
07年度元請受注工事のうち、最も大規模な物件は、宮城県の業者が受注した工場の増築で、受注額は約45億円だった。
この調査は、リフォーム・リニューアル工事を定期的に手掛けている全国建設業協会会員を対象に実施した。
<建通新聞社・東京編集局>
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