日本建築士事務所協会(日事連、三栖邦博会長)は、建築確認に関する緊急アンケート調査結果をまとめた。確認申請の状況について、全体の8割が「好転していない(依然停滞している)」と回答。4号案件(小規模建物)の確認が徐々に動き出している反面、構造計算適合性判定(適判)対象案件の停滞が目立つ結果となった。
適判の状況は「それなりに動いている」が46%で最多。ただ「動いているとは言えない」(37%)との回答が「本格的に動いている」(17%)の2倍を超えた。
これに対し、4号案件の確認は「それなりに動いている」(80%)と「本格的に動いている」(13%)を合わせると9割を超え、「動いているとは言えない」は7%にとどまった。
スケジュール予測については、適判案件の場合、「依然読めない」が78%なのに対し、非適判案件は「大体読めるようになった」(39%)と「依然読めない」(41%)の回答がほぼ同数となった。
構造技術者の確保状況を尋ねたところ、「確保できず、大変困っている」(63%)の回答が最も多く、「大体苦労なく、確保できている」ところは4%だった。
調査は日事連傘下の46単位会会長を対象に実施。11月20日現在の状況を尋ねた。
<建通新聞社・東京編集局>
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