建てたい人と建てる会社の『建築ナビ』

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子育てと仕事 どっちが大事?なんて聞かれたら頭をかかえてしまうけれど、住宅の設計なんかしていると、両者とっても似ているなあ・・とよく思います。
それは、出来ばえの良し悪しもさることながら、そのプロセスもさらに重要だというところがそう思う理由なのかもしれません。
人に言えるようなたいそうな子育てをしてきた訳ではないんだけれど、母になった以上、夢中になってなりふりかまわずに突き進んできました。あっと気づくと子供は旅立ってしまい、母の役割の終わりを告げられる・・涙
これは仕事もがんばり、子育てもがんばり そんな私の子育ての日々を綴った奮闘記です。

時はバブルの真只中。
結婚して、1年以上たった頃、コウノトリが妊娠を告げてきました。
とても待ち望んでいた妊娠だけに私はうれしさのあまり産科病院から実家に直行しました。
しっかりものの母が「どっちかなあ・・男?女?」と聞いてきました。
「う〜ん、どっちかなあ・・でも、どっちでもいいじゃない!」
「なに言っているの!予定日が3月31日ってことは女の子ならお雛様は来年でいいけど男の子ならすぐ買いにいかなきゃいいものがなくなっちゃうのよ・・」
ああ、そういうことか・・実家は大変なんだぁ・・

かくして、数ヶ月がすぎ、まるまる太った男の子が我が家にやってきました。
命名は「空(そら)」
そして5月 「鯉のぼり」は洗濯物と同じ扱いです。朝出して、夕方しまう。この繰り返しです。ただでさえ初めての育児に追われてパニックになりそうなのに、毎日の洗濯+こいのぼりで朝夕の仕事が倍増です。
次第に「なんでこんなに大変なんだろう→こいのぼりって何のためにあるんだろう→も〜いいかげんにしろ〜」ってな具合に私の気持ちが変化して、ついに私はこいのぼりの作業を放棄してしまいました。

そして、何日も出しっぱなしにしたもんだから、風でからまってどうにもならなくなりました。
「海ちゃん。こいのぼりからまってるんだけど・・」
ある日曜日、鈍感な夫が気づきました。
「どうしよう・・」と、私は同情をさそうかのごとく言いました。
「おやじを呼ぶか・・」ついに夫が舅を電話で呼んでしまったのです。
そして、みんなで大騒ぎして収集作業の末、ようやくこいのぼりを竿から下ろすことができました。
「海ちゃん。こいのぼりは毎日しまってね。」苦い顔で舅が言いました。
「ハハハ(汗・・)いちおう最初は毎日しまっていたんですけど・・」
横着な嫁だとおもわれたことは必須です。

「兜かざり」も問題です。
届いた日から、小さな家の和室リビングの大半にどうどうと鎮座し、家族はすみで小さくなってテレビを見ることになりました。この飾りもの、比例するのは“住居の大きさ”ではなく、“実家の見栄”ってとこでしょうか。

教訓

鯉のぼりは室内用の小さいものを買ってもらいましょう。
お雛様類は1年のうち1ヶ月程度しか出さないけれど、絶対に捨てられない収納物です。
飾る部屋に近い場所に収納を設けましょう・・1Fの和室ならば、畳下部に床下収納を、カウンターを飾る場所にして、その下部を収納にした設計もOKですよね!
基準にするのは“実家の見栄”よりも“住居の大きさ”のほうがよいでしょう。

(VOL.2は、2008年5月20日に掲載します。お楽しみに!)

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  • vol1 : こいのぼりと兜かざり
  • vol2 : ベビーベッド
  • vol3 : トイレトレーニング
  • vol4 : 結婚の理想と現実
  • vol5 : ピアノ
  • vol6 : ハワイ
  • vol7 : 学習机
  • vol8 : 新築 1
  • vol9 : 新築 2
  • vol10 : かくれんぼ
  • vol11 : レンカ
  • vol12 : 二世帯住宅
  • vol13 : 物見(ものみ)
  • vol14 : 母の入院
  • vol15 : 中学校
  • vol16 : 部活
  • vol17 : ホームステイ
  • vol18 : 青春時代
  • vol19 : 文化祭
  • 最終章 : 子育て18年を振り返って