建てたい人と建てる会社の『建築ナビ』

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[No.035]
1室だけでも塗り壁に
増田 賀雄(増田左官店・藤枝市)

 最近よく聞く言葉に『シックハウス症候群』という言葉があります。これは、ホルムアルデヒトなどの化学物質により、頭が痛い、皮膚がかゆい、のどが痛いなどといった症状が出るものです。症状の度合いは人によって異なりますが、強く影響を受ける人もいれば全くでないという人もいます。
 アレルギー体質かどうかが発病のポイントになっていると聞いたことがあります。その結果、これら症状が起こっても原因を建材から出ている化学物質のせいだと気がつかない人が多いのです。

 左官の塗り壁は、材料に自然素材を使用しているため結露がないこと、かびない事などの特長がありますので、子どもや高齢者の健康、将来のことなどを考えた時、健康壁と言われている塗り壁をお勧めします。
 実際、子どもの具合が悪くなり、医者にかかるようになったが原因がわからず、相談にきた人もいます。そこで、クロス壁を塗り壁に替えたら、安心感も手伝ってか良くなったと話してくれました。実際にこういった事例はいくつもあります。

 わたしは、高齢者や子どもなどの健康面を考えた場合、コストの問題などもありますが、高齢者の部屋、子ども部屋、寝室など少なくとも特に重要な部屋1室だけでも塗り壁の部屋にすることをお勧めします。