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[No.018] 「静岡の土地に合った“本物の住宅”を求めて」 〜今、甦る!匠の技の基本〜 静岡地域限定住宅を提案 |
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静岡大工建築業協同組合
静岡で住宅建築に携わる者は、遠い昔、駿府城構築や浅間神社・久能山東照宮建築の際に全国から集められた職人集団の末裔だと言われております。 そんな私たちが求めるのは「その地にある最高の材料と日頃鍛えた匠の技で、御施主様と一緒に住まいを創り上げていくこと」に尽きます。 その基本となる思想を現代風に置き換えて、分かりやすく伝授するためここにまとめました。
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--MENU-- | ■木材の特性〜どうして木・木材が健康によいのか〜 ■静岡近郊の銘木 ■ちょっとブレイク!豆知識 ■「静岡地域限定住宅」の基本テーマ〜今、そして未来を考えればこうなる〜 ■「静岡地域限定住宅」に味付けする〜各部屋ごとに配慮すべきこと〜 ■高齢者に配慮した仕様の提案〜バリアフリー・ユニバーサルデザインなど〜 ■見積書Q&A ■大工が教えるおまけの話 |
●木材の特性〜どうして木・木材が健康によいのか〜
木材は天然素材ですので、アレルギーを引き起こしにくく、特に地元木材は、最も身近にある素材であり、私たちがこれまで住居に使ってきた実績がありますので、これからも安心して使用できます。 また木材は、見た目に優しく、肌触りがよく(祖先が木の上で生活していたから馴染むのでしょうか)、柔らかい響きを持ち、気分を落ち着かせる香りを持っています。 化学製品に取り囲まれた私たちにとって、生活の基本となる「住居」には、やはり木材を使用したほうが良いのではないでしょうか。 |
<木材の長所>
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●静岡近郊の銘木
銘木の条件は、やせ地で、日の光を一番受ける標高600mくらいまでの里山の西面で、霧が出るところに生えている木といわれています。
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●ちょっとブレイク!豆知識
<「高断熱・高気密住宅」を考える> 断熱性・気密性を高める理由として、
最近の木造住宅では新建材が多用され、断熱効果のある天然素材(瓦・ムク木材・土壁など)が使用されなくなって、従来の木造住宅が持っていた「高断熱効果」が期待できなくなってきたからだと考えられます。 高気密・高断熱にこだわってエアコンなどで温度・湿度を調節すれば、自然の気候・風土に逆らうことになりかねず、光熱費など経費がかかるばかりでなく、冷房病になったり、カビ・ダニも培養することになり、結局、健康を害することにつながりかねません。 木造住宅は、もともと高断熱住宅なのです。高齢者に対しての配慮を心掛けながら、従来の木造住宅で季節・気候を楽しんでいただくことが良いと思います。 <静岡の里山について考えよう> もともと静岡の山には「雑木(ぞうき)」と呼ばれるシイ・カシ・ナラ・ケヤキなどの広葉樹と、スギ・ヒノキなどの針葉樹が入り混じった状態で生え、広葉樹の果実を求める動物が多く生息していました。 ![]() また、地球温暖化対策からみると、人工林ではある程度、成長した樹木は計画的に伐採して、建築材料として木材を利用し、そのかわりに若い苗木を植える方が、二酸化炭素の吸収固定量が増えるため、地球温暖化対策にはプラスになるのです。 森林を守るためには、木造住宅を大いに推進するべきだと考えます。 |
●「静岡地域限定住宅」の基本テーマ〜今、そして未来を考えればこうなる〜
私たちを取り巻く現在の環境を考慮して、静岡の地に最適な住宅を考えると、次の基本テーマができあがります。
*「静岡地域限定住宅」基本仕様は、すみかママの情報BOX[No.010]をご参照下さい |
●「静岡地域限定住宅」に味付けする〜各部屋ごとに配慮すべきこと〜
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●高齢者に配慮した仕様の提案〜バリアフリー・ユニバーサルデザインなど〜
高齢者・障害者が暮らしやすい住宅であるだけでなく、介護する側に対しても介護しやすいようにできている住宅が望ましいものです。そして、ほかの健常者に対しても自然な構造・仕様であることが理想的です。 また、新築時には高齢者・障害者がいなくても、将来を見据えていつでも改造ができるように構造を考えておくべきでしょう。 「長寿社会対応住宅設計指針」などが出ていますので参考にされたり、住宅改造には、知識・経験ともに豊富な大工・建築士に依頼することも大切です。
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●見積書Q&A
一見安く見える見積金額より、現実的な見積金額の請求をお勧めします。契約後の追加工事による予想外の出費を避けるためにも、見積金額の細かな説明を求めましょう。 <見積書 最重要チェック項目>
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●大工が教えるおまけの話
<環境に配慮するべきことは?> 生け垣や花壇など植栽に配慮/天然素材を多用/健康的でない材料を使用しない/水質や土を汚染しないような仕様/リサイクル困難な部材は避ける/敷地、隣地、道路を考慮して建物の位置を決める/隣家に対して騒音にならないよう、ボイラーの配置場所、生活排気、配管などを考慮/風力発電、ソーラー発電などの検討 <こんな家は、あとで高くつく!>
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