建てたい人と建てる会社の『建築ナビ』

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[No.017]
第3回
「人と建築」フォトコンテスト

入賞作品

 静岡県建築士事務所協会(田中楯夫会長)が主催した第3回「人と建築」フォトコンテストで、金賞に松浦弘子さんの「全員集合」が受賞するなど、19点の入賞しました。
 このフォトコンテストは「暮しの中で人と建物の係わり合いを表現した作品」をテーマに一般公募している写真コンテスト。今年は高校生らも含めて200点の応募があり、写真家の大竹省二氏を委員長とする委員会で審査した結果、金賞1点、銀賞3点、銅賞5点などが選ばれました。
 これら入賞作品は、2月16日に静岡市役所本館市民ギャラリーで表彰式が行われ、あわせて静岡県下3会場で展示されます。

入賞作品と撮影者(敬称略)、大竹省二審査委員長の講評は次の通り。

  「全員集合」
松浦 弘子 (浜松市)
 建物と人物、つまり生活感あふれる建物があってこそ、生活感が豊かになってきます。
 この作品は、皆さん嬉嬉として建物の中に溶け込んでいて、生活感がよく出ていると思います。
 多分お祭りの時ではないかと思いますが、何の屈託もなく明るい若い人達、奥の部屋にお父さんらしい人達がいて、よく見ると非常にバラエティがあって面白い。
 人物一人一人が生き生きとして、この建物の中で彼等が生活しているのが一目瞭然よく分かる作品だと思います。

  「エコパライダー」
杉山 弘行 (袋井市)
 この作品は、非常にしゃれた作品だと思います。建築物とローラースケートに乗った一人の少女、それと何もいえない空間の処理、そうしたものがこの建物と少女が一体となって、うまくこの作品をまとめていると思います。
 こういうものは大変難しい撮影技術を必要とするところを、作者は少女をうまく使ってまとめていると思います。

  「祈願」
庄司 博彦 (富士市)
 中央の社へ参拝しているまちの火消しの人達だと思いますが、非常にシンメトリィーによく作品をまとめていて、建物に向かって頭を下げているこの状態を、遠近感を強調して建物とこの人物たちをよくまとめていると思います。

  「里の春」
太田 克秀 (静岡市)
 非常にドラマチックな作品だと思います。何気ない風景で、よくある記念撮影だといえばそれまでだけれど、よく見ると建具がそろっていること、花と新しく屋根を葺き替えたであろうと思われるバックの家、じっと見ていると巧まない作品ですがドラマ性があって、微笑ましく感じられる良い作品だと思います。

  「大都会」
浅岡 貞蔵 (新居町)
 大都会によくあるビルディングのガラス拭きの光景を、面白く造形的にまとめ上げています。シンプルで非常に面白い作品です。
 中央の空間が作品を左右に分離させているが、この空間がうまく生かされていると思います。

  「一人占め」
小野 啓雄 (静岡市)
 この作品はユーモラスを感じさせる作品だと思います。
 一人占めという、一人でマイクに向かっている人、それを眺めている女性、そしてバックのお城、そういったものが段階を追って構図の中にはめ込まれている。じっと見ているとユーモラスで非常に面白い作品としてまとまっています。

  「補修」
今出川 たかみ (浜松市)
 多分、望遠レンズを使っていると思いますが、屋根を補修している職人さん達、家組み、そして瓦、そういうものが照りつける太陽の下で作業をしている様、建物に対して人物が左右に一人二人と分かれている。この構図の取り方が非常に面白く感じました。

  「東海のネオバロック八角堂の鹿鳴館風コンサート」
平山 福子 (浜松市)
 こういう既成の立派な建物の下で撮影するということは大変難しいことで、人物が主か建物が主か主観性が二分されるので、撮影するのに難しかったと思いますが、作者は下の繁雑な部分、スタンドの部分をカットし、赤い絨毯をうまく作品の中に取り入れて、カラー効果を良くしている。そういう意味では、建物と人物の効果をうまくまとめた作品になっています。

  「古風の居間」
土屋 隆作 (浜松市)
 古い家の様子がよく捕らえられています。そして、柱と壁と箪笥の組み込みをうまく作品の中に取り入れて、古い建物でありながら非常に生活感あふれる、そういったものがこの作品の中からよみがえってきます。

静岡二科賞
「春雨の縁側」
山田 英雄 (清水市)
建通新聞社賞
「橋上駅」
朝比奈 秀彌 (袋井市)

静岡新聞・SBS静岡放送賞
「桜季」
伴野 雄三 (静岡市)
静岡県建築士事務所協会会長賞
「アクト」
彦坂 眞帆 (浜松市)

キャノン賞 「山里の新築」 松崎 盛樹 (静岡市)
コダックダイヤミック賞 「祝餅投げ」 朝比奈 郁身 (静岡市)
ニコン賞 「どう手応えは!!」 平澤 康夫 (清水市)
ペンタックス賞 「奥浜名湖の景」 鈴木 幸保 (浜松市)
京セラ賞 「秋野美術館」 杉浦 正行 (静岡市)
ミノルタ賞 「語らい」 杉山 元次 (静岡市)
オリンパス賞 「棟上げ工事」 杉本 慶夫 (静岡市)