建てたい人と建てる会社の『建築ナビ』

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静岡県立大学 国際関係学部教授 高木 桂蔵

【003】
ラッキーになる法則…その2

 さて、今回は『ラッキー方位』について、説明しよう。具体的に言うと、『今日は金曜日だから、赤いものがラッキーカラーだ』ということである。
 いろいろと『風水解説書』があるが、このなかに『西がわの窓に赤い花を置きなさい』とか、『北がわの壁に黄色いものを貼りなさい』とか書かれているが、ではなぜそうなるのか?説明しよう。

『方位』と色

 先回は、『五行の相生(そうしょう)』『五行の相克』ということを説明した。図、図がそれである。

 

 これは、『風水の大原則』であって、今回は『実際応用例』というものである。さあ、始めよう!
 まず、図を見ていただきたい。東西南北を示す『方位図』である。風水では、これに色をつける。

北……黒
東……青
南……赤
西……白
中央…黄

 この配置を『五色配置』といい、現在も生きている。大相撲の土俵上に屋根が吊り下がっているが、その屋根の四隅に、赤房・白房・黒房・青房がつけられているのは、この五色配置をしていることを示している。
 中央は黄色だが、それは土俵の土のことである。

ラッキー方位の見付けかた

 さて、これから『ラッキー方位』をみつけよう。例えば今日は金曜日とする。図、図により、金は『西で金の気』ということになる。また図により、『金に勝つのは火』である。
 そこで、こういう結論がでる。

金曜日は、火の方向である南はラッキーである…火は金に勝つから。
金の本来の方位である西も、いい方位である。
しかし、東は良くない…東の気である木は、図の『五行の相克』により金に負けるから。

 この法則は、年にも当てはめられる…それは、おいおい説明していく。よく、『占い師』などが、建築契約について『今年は年まわりが悪いから』と言ってケチをつけているのも、この原理による(その解決法も、おいおい説明していくので楽しみにされたい)

方違えということ

 方違え(かたたがえ)ということがある。いま述べた『金曜日は金の気であり、金に負ける木の気の方位…東はよくない』と言われた場合、それに対処する方法なのである(本当の風水は、必ずそれに対処する手段を教えるものである)。
 『東がよくない』のなら、真っ直ぐ東に行かないで、まず南へ行き、それから東北に向かっていけばいいのだ。東に行かなかった…だから『悪い方位』は外したことになるわけだ。この回り道方法を『方違え』といい、古来『ラッキーになる風水法』として、実行されてきたのである。
 住宅を建てるとき、『方位』を気にしたら、この方法で解決できるのである。
 要するに、ほんとうの風水は必ず『それを良くする解決法』を示すものだということである。

つづく

静岡県立大学国際関係学部教授 高木 桂蔵

 

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