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【住まい+α】「静岡県住まいの文化賞 創設20周年記念誌」発行

 静岡県住宅振興協議会(会長・稲津成孝県民部長)は、地域の特性を生かした住宅を表彰する「静岡県住まいの文化賞」が創設20年を迎えたことから、「静岡県住まいの文化賞創設20周年記念誌〜住まいと暮らしが、ハーモニー。」を発刊した。

 「静岡県住まいの文化賞」は1988年度に創設、以後毎年度表彰を実施し、2007年度に20年を迎えた。この間の応募作品は1023件、受賞作品は161件となり、住宅建築関係者に周知された顕彰制度となっている。

 同記念誌発刊にあたり、同協議会内に会員団体からの選出者で編集委員会を設置、06年度からの2カ年度事業として取り組んできた。編集にあたっては、単に記念誌にとどめず、受賞住宅を通して、県民に「静岡県住まいの文化賞」について考え、「住まいづくり」の参考になりうる内容にする基本方針をたてた。

 基本方針のもと3部構成とし、第1部には2つのテーマを設定。第1のテーマ「住まいと暮らしが、ハーモニー。」では、過去の最優秀賞(静岡県知事賞)受賞住宅について、編集委員が「住まい方、暮らし方、住まいへの愛着、想い」などを取材し、まとめている。 第2のテーマ「住まいづくりはコラボレーション」には、座談会、対談を掲載。座談会では、“住まいづくりは建築主・設計者・施工者の三者の協同”という視点から、受賞者の中から三者の代表がコラボレーションの過程などの具体例や住まい対する意見を交換している。

 対談では、「これからの住まいづくりと暮らし方」をテーマに、創設時から審査委員長を務めた外山知徳氏(静岡大学名誉教授)と、建築家の立場から同賞にかかわってきた高木滋生氏(高木滋生建築設計事務所会長)の議論を広い視野での「静岡県の住まい・住まいの文化」としてまとめている。

 第2部では同賞の20年を振り返り、創設や審査に携わった関係者や受賞者からの寄稿を掲載。第3部は資料編として、「静岡県の住宅事情」「静岡県の住宅関連小史」、編集委員が分担執筆したコラム「住まいづくりに+α」などを掲載している。

 県内の市役所・町役場、各土木事務所、県立図書館などに配布、閲覧できる。
 問い合わせは、静岡県住宅振興協議会(電話054・221・3084)へ。