静岡市の公営歴史博物館の早期建設を訴えていくため、このほど市民有志による「歴史博物館を考える会」が発足、代表には静岡歴史愛好会の長田和也会長が就任した。
同考える会では、地域活性化のため歴史博物館建設に向けて年度内に署名を集め提出する計画。新年度からも早期建設を訴えるための活動を推進していく。
静岡市では、公営歴史博物館建設について1999年に基本構想検討委員会が設立され、2002年に基本構想が策定されている。
基本構想では、名称を「仮称・総合歴史博物館」とし、これまで建設地や具体的な施設の内容など検討を重ねている。施設については「未来への展望を促す」「地域学の拠点とする」「全体の中での静岡を検証する」「活動する博物館にする」としている。
基本構想での概要は次の通り。
施設
▽展示施設(展示室〈常設・特別〉)
▽資料活用施設(講座室・学習室・視聴覚室・ホール・市民図書館・ミュージアムショップ)
▽資料整理施設(資料整理作業室)
▽資料保管施設(収蔵室・燻蒸室・保存処理室)
▽研究施設(学芸員研究室)
▽情報施設(情報管理室・レファレンス) ▽管理・運営に関する施設(事務室・館長室・会議室・ボランティア室・防火・防犯等)
▽その他(エントランスホール・飲食施設等)
建設地を選定する要件
▽博物館の機能からの要件
▽都市環境の要件
▽歴史環境の要件
▽災害の要件
▽アクセスの要件
<建通新聞・静岡 2008年1月28日付>
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