「金利動向」や「住宅取得時の税制などの行政施策」が住宅の建築・購入に当たってのプラス要因となっていることが、国土交通省の調べで分かった。一方、マイナス要因としては「家計収入の見通し」「従前住宅の売却価格」などの回答が目立った。
2006年度住宅市場動向調査は、個人の住宅建設、分譲住宅や中古住宅の購入、賃貸住宅への入居、住宅のリフォームなどの実態を把握し、今後の住宅政策に活用することが狙い。各分野の購入者・入居者から、居住人数や世帯年数、住宅価格から資金調達方法まで幅広い項目を調べた。
住宅価格については、注文住宅(住宅建築費と土地購入資金)が4315万5000円と最も高く、分譲住宅3703万1000円、中古住宅2266万円、住宅リフォーム217万4000円の順となった。
住宅の建築・購入に当たり影響のうち、プラスの影響を受けた項目は、「金利動向」が38.6%で最も高く、「住宅取得時の税制などの行政施策」34.6%が続いた。マイナスの影響を受けた項目は、「家計収入の見通し」が31.2%、「従前住宅の売却価格」が30%などとなった。
高齢者対応設備の整備状況を尋ねたところ、注文住宅が43.6%だったのに対し、分譲住宅では23.8%と半減し、住宅リフォームでは4.2%、中古住宅では3.1%、民間賃貸住宅では0.7%と低い整備率にとどまった。
<建通新聞社・東京編集局>
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