国土交通省は、屋上緑化の技術紹介と普及を目的に、東京・霞が関にある合同庁舎３号館屋上の緑化施設（屋上庭園）を13日から公開する。公開日時は、12月14日までの祝祭日を除く毎週金曜日、14時から16時まで。見学希望は公園緑地課緑地環境推進室で受け付ける。
　
　緑化施設の面積は約500。施設内容はエゴノキ、ソヨゴなどの中高木約40本、アセビ、ヒサカキなどの低木約70、セダム類などの地被類約50、芝生約180、空調機器からの排水や雨水を活用した池・流れ約40で構成している。

　屋上庭園では、植栽の種類や土壌厚の差による建築物の断熱効果などを調査している。昨年８月５日測定の夏季データによると、緑化していない屋上表面の温度は日中に55度以上まで上昇したが、植栽基盤の下面は終日約27度を保ち、屋上緑化による断熱効果が確認されたという。

＜建通新聞社・東京編集局＞