前田道路(本社東京・品川区、岡部正嗣社長)と川島組(掛川市二瀬川、川島達也社長)が業務提携する。企業体を組織して「アスファルト合材の製造・販売」を開始するにあたって、両社
は12月15日に掛川市内のホテルで調印式を行った。
企業体名は「掛川アスコン」に決定しており、JVの比率は80%対20%となっている。大手業界との吸収合併が多い中、企業体を組織しての業務提携という形態は業界では珍しく「生き残りをかけた新しい試み」として注目を集めている。
事業目的は、アスファルト合材の製造及び販売アスファルト乳剤の販売(乳剤の製造を除く)再生骨材・再生路盤材の製造及び販売建設副産物の受入れ及び中間処理重機賃貸その他前項に付帯する事業。設備概要は、毎時60のアスファルトプラントと、再生アスファルトプラントが各1基、それに毎時80の破砕機1基と100の合材サイロ2基が設置される。
調印式には、前田道路側から常務取締役神谷龍雄中部支店長、常務取締役磯昭男事業本部長ら6人、川島組側からは氏原功会長、川島達也社長ら5人が出席。今後について、両社の利点を生かしながら品質の向上、販売力の強化、生産の合理化を計っていくとともに、提携案の詳細をさらに煮詰め、地域のプライスリーダーを目指すことが話し合われた。
<建通新聞・静岡 12月19日付>
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