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左官組合・備長炭とけいそう土をMIXした壁塗り材の実演講習会

 静岡市左官組合(杉本秀男組合長)は15日、静岡市八幡のせいさ工材会議室と駐車場で静岡県左官業組合員を対象に、けいそう土と備長炭から成る塗り壁材料の実演講習会を開き、組合員のほか設計士ら計約30人が参加した。

 講習会では、まず3階会議室で、けいそう土と備長炭からなる塗り壁材料「さやか」を扱うメーカー・四国化成工業の開発者から、商品説明をはじめ建築基準法の改正、石こうボード下地の処理についての説明を受けた。

 その後、駐車場に移り、石こうボードに「さやか」「さやか天井用」「炭ファインプラスター」などを実際に施工した。参加者らは、3種類ともに軽量性・作業性の良さを実感していた。

 備長炭は、カシまたはウバガメを原木とし、高温で炭化させたもの。調湿機能、吸着・消臭機能、吸音機能、遠赤外線機能、電磁波吸収機能が認められている。天然素材「けいそう土」は、植物性プランクトンが海底や湖底にたい積してできた多孔質な土(セラミックの一種)。耐火性、保湿・調湿性、吸収・吸着性があり、最近ではシックハウス症候群を改善する効能があるといわれている。

 今回の「さやか」は、その二つを配合、双方の特長が融合した塗り材。7月から改正施行される建築基準法では、ホルムアルデヒドに関する建材の規制が設けられ、シックハウス対策が強化されるが、実演会場では、F☆☆の合板をビニール袋に入れホルムアルデヒドの数値を測定したところ、0・84ppmという高い数値が検出された。同じ袋に「さやか」の施工見本を入れ、10分後に測定、数値は0・11ppmに低下したことも確認された。

 四国化成工業の担当者は「内装材・天井材として、健康で快適な生活空間を提案」していきたいとしている。

 問い合わせは、静岡市左官組合事務局(電話054・285・3687)、四国化成工業静岡営業所(電話054・286・4111)へ。