静岡県技能士会連合会(田中博会長)は、静岡県の委託を受け、小・中学校の生徒がものづくりの素晴らしさや楽しさを体験する「WAZAチャレンジ教室」を静岡県内一円で実施しているが、静岡市立賎機中学校で13日に開かれた「WAZAチャレンジ教室」では、建具・板金・左官などの技能士のもとに、同校の2年生153人が半日の弟子入りを体験した。
今回の教室には、建具、板金、左官、造園などの各職種から技能士が講師として参加、自分たちの持つ技術や職人の心意気なども伝えた。
「建具教室」には、県建具工業組合静岡支部から5人の技能士が参加、21人の生徒に木片から“組子”を作る技術を教え、写真立てを製作、「左官教室」には、静岡市左官組合の5人の技能士が「紋様こて砂絵」の製作指導に取り組んだ。
「板金教室」には、県板金工業組合静岡支部から8人の技能士が、25人の生徒にボールペンと割りばしを使った“銅板ヘラ出し法”を教え、8月の小・中学生技能競技大会の課題となる共通製作物のひとつ「手彫りレリーフ」製作に取り組んだ。
この教室は、本県の産業を支えてきた優れた技術・技能を継承し、『ものづくり県』としての発展を担う人材を確保するために開いているもの。
なお、8月2、3日に静岡市曲金のツインメッセ静岡で開かれる「WAZAフェスタ2003」では、「WAZAチャレンジ教室」実施の各小中学校から選出された代表選手により、小・中学生技能競技大会(こども技能グランプリ)が実施される。
(技能士の指導を受け、それぞれの課題に取り組む生徒)
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