住宅金融公庫は、国民から強い要望のある「長期・固定金利の住宅ローン」の提供を民間金融機関で実現するため、証券化支援事業（買取型）を実施する。金融機関からの住宅ローン債権の買取については、今年10月から開始する。

◇証券化支援事業による新しいタイプの住宅ローン誕生
・金融機関は、20年以上35年までの長期・固定金利の住宅ローンを取り扱うことが可能に。
・住宅金融公庫が、信用リスク、流動性リスクを分担し、投資家が、金利（長期固定）リスクおよび期限前償還リスクを分担するとともに、住宅金融公庫の公的な信用力を背景として高い格付けの債券を発行する仕組みの中で、住宅ローン利用者に対して相対的に低利な住宅ローンの提供が可能となる。

◇事業計画・事業概要
・平成15年度事業計画−買取戸数10,000戸、買取金額2,000億円
・事業の概要−金融機関の貸付債権を公庫が買い取り、その貸付債権を信託会社などに信託し、当該貸付債権を担保として、住宅金融公庫債券（資産担保証券）を発行することにより、金融機関で「長期・固定金利の住宅ローン」の供給を実現する。
・買取対象貸付債権の買取基準−新築住宅の建設または購入の貸付自ら居住する住宅の建設または購入への貸付公庫の基準に適合する住宅１戸当たりの住宅建設費（土地取得含む）１億円未満貸付額が住宅建設費または購入価格の８割以下かつ5,000万円以下償還期間が20年以上35年以内。



　本年度第２回個人向け融資　７月２日から申込受付

　住宅金融公庫は、平成15年度第２回個人向け融資の受付を下記の通り実施する。
◇申込受付期間と選定方法
・融資の種類−マイホーム新築融資、マンション購入融資、建売住宅購入融資
・申込受付期間−７月２日（水）〜９月１日（月）
・選定方法−受付日順に選考（無抽選）

◇申込受付場所
・住宅建設、購入（予定）場所の最寄の「住宅金融公庫業務取扱店」と表示された金融機関
◇借入申込書の頒布
・全国約20,000の「住宅金融公庫業務取扱店」および公庫支店


（参考：第３回以降の受付）
・第３回−９月22日〜11月10日
・第４回−11月21日〜12月24日
・第５回−１月19日〜
・第６回−３月１日〜


　公庫融資金利を改定

　住宅金融公庫は、融資金利を改定、16日から適用した。改定内容は下記の通り。

◇マイホーム新築、建売住宅・マンション・分譲住宅・リ･ユース住宅購入、リフォーム
・175以下（一定の良質な住宅）２．００％（改定前２．１０％）
・同（上記以外）２．１０％（改定前２．２０％）
・175超　２．６０％（改定前２．７０％）

◇災害復興住宅
・災害復興住宅　０．７０％（改定前０．８０％）
◇特別加算
・特別加算　３．００％（改定前３．１０％）