日本建築家協会東海支部静岡地域会(JIA静岡・大石郁子会長)は4月14日、静岡市池田のグランシップで住まいづくりセミナーの第2回講座を開き、「木の住まい」をテーマに建築家の増田千次郎氏、尾林孝雄氏が木造住宅の特徴や長所・短所について解説しました。
木造住宅の特徴や建物に使用される木材の性質に触れた増田氏は、木の長所として「比較的安価で入手しやしく、多種の材があるため用途に合わせて選択できるほか、天然素材のためシックハウスなどが発生しにくく、風土や環境に馴染む」点をあげ、ただ、短所に「虫害を受け、腐る性質があるため、水気や通風を考慮する必要がある」ため、しっかりした技術や知識を必要とするケースが多く「天然素材と職人技は、切っても切れない関係にある」と話しました。
また、建築主が住宅を建てる場合には「材質の長所と短所を分析し、自分のニーズに合った住宅が建築できるよう、専門家であるわれわれ建築士がアドバイスしなければならない」と呼び掛けましたた。
続いて、講演した尾林氏は「強い木造の家とは」をテーマに、スライドを使いながら強度や耐久性を高める工法を説明しました。
なお、今後のJIA静岡主催の住まいづくりセミナーは、4月26日に第3回講座「これからの住まい」をテーマに開かれます。
(写真は木の長所などを語る増田氏)
<建通新聞・静岡 4月21日付>
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