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[インタビュー] 苦難に負けず、宮大工の道へ  建設論文で最優秀賞を受賞した 天竜林業高校1年・鈴木準さん

 静岡県建設業協会・昭和会主催の第21回建設論文表彰で最優秀賞に輝いた。
 この論文は静岡県内の工業高校生を対象に毎年募集しているもので、高校の部の応募数143編の中から最優秀賞は2人のみの栄誉ある賞。
 「まさか自分の論文が受賞するとは思いませんでした。うそだと思ったくらい、受賞を聞いたときは踊ってしまいました」とうれしさを隠せない様子。
 応募した直接のキッカケは、建築デザイン科長の牧野先生に薦められたからだが、「自分がどうして進路を建築分野に決めたのか、また職人気質の潔さに感動したことを書きたかった」からという。

 彼の作品は「私のめざす宮大工への道」と題されており、母親の手ひとつで育てられた父が母への恩返しの気持ちから宮大工として修業を重ねた姿を知りつつも、宮大工を夢見る兄弟の中ではひとり背を向けていた自分が、京都・奈良へ行った中学の修学旅行を境に、「宮大工になる」決心をしたいきさつを論文にしてまとめたもの。

 父が滋賀県にいる有名な棟梁の自宅まで出向き、兄の弟子入りを頼みに行ったことや、厳しい修業に従事している兄の様子を聞きつつも、なおさら自分の道を確信している状況を高校生らしく表現している文章に心が打たれる。
 父を尊敬し兄を尊敬し、将来の自分の道に迷いがない姿は論文にでてくる「南大門の仁王像」のごとく。

 将来の夢はまさに宮大工になること。「修業の道は厳しいけれど、苦しいことにも負けずがんばりたい」と話す。また高校卒業後は「すぐに修業に出たい」と意気込む。
 牧野先生は「他生徒よりも勢いがあり、実習ではより動き回っています」と話し、「お父さんにそっくり」と先生自身が父親と同級生同士だったとも。

 朝5時過ぎに起床し大東町千浜から天竜市の天竜林業高校に通う。
 両親と3人兄弟の5人家族。学校のクラブは工芸工作に所属。音楽鑑賞が趣味。
 昭和60年10月生まれの16歳。

<建通新聞・静岡 1月18日付>

※鈴木準さんの論文は「トピックス」の「高校生の論文」コーナーでご覧ください。