住宅金融公庫は、積立型の住宅宅地債券（マンション修繕コース）「マンションすまい・る債」を発行する。マンション管理組合を対象とし、８月28日〜10月13日に10万口（募集額500億円、１口50万円）を募集。初回の債券の発行は2007年２月となる。年平均利率は1.543％（満期時）で、２回目以降の利率は金融情勢の変動などにより変更する。

　マンションの資産価値を保ち、安全で快適な居住環境を維持していくためには、共用部分の適切な維持管理が不可欠。ところが修繕工事には大きな支出を伴うことがあるため、マンション管理組合で計画的に資金を積み立てておく必要がある。

　マンションすまい・る債は、公庫が発行する債券を定期的に購入してもらうことで、管理組合の修繕積立金の計画的な積み立て、適切な管理をサポートするもの。

　積み立ては、公庫が発行する債券（利付10年債）を毎年１回ずつ購入（最高10回＝10年間）。１回の積立額は１口50万円で、複数口の積み立てが可能。初回の債券発行から１年以上経過していれば、修繕工事などの費用に充てるために中途換金できる。
　
<建通新聞・東京編集局>